企業インタビュー
DQS Japan企業インタビュー|エージェントのおかげで出会えた"審査員"という天職
目次
世界約60カ国、80の拠点を構えるDQSグループの一員として、審査認証を担うDQS Japan(ドイツ品質システム認証株式会社)。
長年にわたり同社で活躍し、現在は審査事業部長を務める宮寺氏は、「審査員は天職」と話します。そんな宮寺氏ですが、実は当初から認証機関への転職を希望していたわけではありませんでした。
今回は天職に出会い充実のキャリアを送る宮寺氏に、転職の経緯やDQS Japanで審査員として働く魅力、入社後のキャリアについて伺いました。
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想像もしていなかった認証機関への転職
今までの経歴を教えてください。
宮寺氏:大学時代は東京工業大学有機材料工学科で、有機材料の物性に関する研究を行っていました。
修士課程修了後は希望していた外資系化学会社に就職し、研究開発部門でシニアサイエンティストとしてマグネットポリマーやバンパーやウレタン樹脂、スーパーエンプラ、人口大理石、接着剤(歯科用途を含む)などの開発に携わっていました。
その後、開発した製品と一緒に生産技術部門に所属して生産移管をしました。その後、QAマネージャー、製造部マネージャーを経験しました。
なぜ、メーカーから認証機関に転職しようと思われたのですか。
宮寺氏:勤務していたメーカーが日本の化学メーカーに買収されることになり、これまで培ったメーカーでの仕事経験を新たな形で活かす場を求めて転職を決めました。
今までの経験が直接活かせる外資系化学メーカーも考えていましたが、MWH HR Products株式会社(当時の社名はA・ヒューマン株式会社・以下MHRP)さんからDQS Japanを紹介いただき、多様な業界に対応できる業務内容や環境に魅力を感じて入社しました。
前の職場ではISO14001の認証を取得していたので、認証機関についてなんとなくは知っていたのですが、自分が審査員になるとは夢にも思っていませんでした。
前の職場で研究開発、生産技術、品質管理、製造部とさまざまな経験をしていたことが、審査員として適していると判断いただけたのではないかと思います。
実際に審査員として働き始めると、これまでの職場では得られなかった学びや発見の連続で、業務の幅広さと深さに驚きました。企業の内部を深く理解できるという特別な経験ができるのは、まさに審査員ならではの醍醐味です。
予想外の転職でしたが、いまでは「審査員は自分の天職だ」と確信しています。DQS Japanという場に巡り合えたのは本当にMHRPさんのおかげです。
企業のトップに話を聞き、日々学びを得られるのが審査員の魅力
現在の仕事内容を教えてください。
宮寺氏:審査業務のほか、審査員の採用や育成、お客様対応、手順の作成、売上拡大に向けた活動、新規ビジネスの開拓などを担当しています。
幅広い業務に携わりながら、審査業務もこなすのは大変ではないですか。
宮寺氏:お客様から学ぶことも多く、審査に出向かないと学びの機会が減ってしまいます。
キャリアを重ねても、日々の審査において学びはあるのでしょうか。
宮寺氏:お客様は常に進化しており、同じ会社でも1年経つと変化があります。学ぶことは尽きず、日々学びを得ています。
どのような点で、認証機関でのキャリアを選んで良かったと思われますか。
宮寺氏:学びを得られることや、一流企業のトップの方々にインタビューできることです。普通はお目にかかれないような方と直接お話しできるのは、審査員ならではの特権だと感じています。
審査において印象的なエピソードはありますか。
宮寺氏:審査後には必ずお客様にアンケートをお送りし、多くの貴重なフィードバックをいただいています。
直近では「強みを書いてもらいたい、もっと褒めてほしかった」といったご意見が寄せられました。お客様のご要望を伺うことで、私たちのサービス向上にもつながり、より信頼される審査を提供できるよう努めています。
求めるのは「貢献心」「柔軟性」「意欲」「傾聴力」
審査員として、どのような人材を求められていますか?
宮寺氏:我々は審査会社なので、規格への深い理解と適応力、そして学び続ける意欲を持ち、お客様に寄り添いながら信頼を築ける方を求めています。
また、経験があることは重要ですが、それに固執せず、お客様の状況やレベルに応じた審査ができる柔軟性も必要です。
さらに、トップの方々とのインタビューを通じて、様々なことを学びたいという意欲も大事です。当社の審査は、80%聴き、20%質問する形をとっています。そのため、お客様の話をしっかりと聞き、その内容をまとめる能力も求められます。
受け身ではなく、主体性を持って話を聞ける方が向いているということでしょうか。
宮寺氏:相槌を打ちつつ、話がそれないように上手く誘導して、審査の規格に沿った内容でお客様にお話を伺うことが重要です。
御社で活躍されている方に共通点はありますか。
宮寺氏:「ダメなものはダメ、良いものは良い」とはっきり言える方が活躍されています。
また、何でも不適合を出すのではなく、その理由をきちんと説明できる引き出しを持っておくことも大切です。
私たちはコンサル業務ができないため、具体的な解決策を提示することはできません。
しかし、不適合を出すのであれば、自分の中にいくつか解決策を持っておくことが重要です。これは意味のある不適合だと理解できる方が、いい審査員になっていくと思います。
審査員同士で事例の共有など情報交換は活発に行っているのでしょうか。
宮寺氏:多くの審査員が現地へ出向いていますが、困ったことや最近の事例、お客様への対応等について、毎朝と毎夕にオンラインミーティングで15分ほど共有する時間を設けています。
また、分からないことがあれば、お互いに質問したり、教え合ったりしています。私もかつては先輩にたくさん質問をして多くのことを教えてもらいました。今度は自分も同じように、後輩たちをサポートしていきたいと考えています。
実力次第で年齢を問わず活躍できる
未経験で入社した場合、どのように段階を経て審査員として独り立ちしていくのでしょうか。
宮寺氏:座学での教育も行いますが、メインはOJTです。
最初は先輩の審査を見ることから始め、次に一つずつ実践していきます。その中で指摘を受けては改善を繰り返しながら、独り立ちしていく流れになります。
基礎からしっかりと学ぶことができ、独り立ち後はレビューや営業、トレーニング、手順作成など、自らの専門性を活かしたキャリア構築が可能です。
御社で働く魅力を教えてください。
宮寺氏:普段直接お会いする機会のないような企業の社長様とお話ができたり、審査を行う度に学びを得られる点が大きな魅力です。また、さまざまな企業や製品を見ることができるのは、認証機関ならではの魅力だと思います。
実力主義の文化が根付いており、年齢やキャリアの段階に関係なく挑戦と成長の機会が与えられるのがDQS Japanの大きな魅力です。実際に、80歳を超えても審査員として活躍されていた方もいらっしゃいます。
DQS Japanの今後の展望や目標について教えてください。
宮寺氏:お客様あってのDQS Japanなので、今後もお客様と共に成長を目指します。トップシェアを獲得できているIATF分野のリーダーとしての地位を強化しつつ、医療、IT、サステナビリティ分野でも新たな価値を創出し、持続可能な社会への貢献を目指します。
転職を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
宮寺氏:新たな挑戦を楽しみながら、DQS Japanのグローバルネットワークや専門知識を活かして成長したい方を歓迎します。是非私たちと一緒に仕事をしましょう。
会社概要
- 会社名
- ドイツ品質システム認証株式会社(DQS Japan Inc.)
- 会社概要
- 【第三者認証機関】
ドイツ品質システム認証株式会社は、ドイツを拠点とし世界 60 か国に展開する審査認証のリーディングカンパニーです。日本や世界各国の企業に対し、マネジメントシステムの審査認証 ~ISO9001/IATF16949/ISO27001/ISO13485/ISO14001/PMDAct(薬機法)/MDR(欧州医療機器規則)、MDSAP などの認証、TISAX ~、加えて、研修サービスを提供しています。
景況の影響を受けにくい業態であり、外資日本法人にはめずらしく、日本の経営やサービスに関して、日本法人が大きな裁量権・決定権を有しているのが同社の特長です。 分社前から引き継いだ多くの大手顧客を有しますので、落ち着いて長くお勤め頂ける環境です。 - 会社設立日
- 2008年
- 資本金
- 2000万
- 代表者名
- 代表取締役 山中 健行
- 所在地
- 東京都港区西新橋2-9-1 PMO西新橋7階
- 従業員数
- 66 名(2024 年 9 月時点:正社員 43・派遣 1・外注審査員 22)
企業新着求人(最新5件まで表示)
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- NEW
求人番号:149988
【ドイツ系 第三者認証機関】
ISO27001/TISAX/VCS等のIT系の審査員候補
- 業種
- ソフトベンダ 、システム インテグレータ 、サービスプロバイダ・通信キャリア 、IOT・ECペイメント 、インターネットサービス 、ハードベンダ 、ICT その他 、自動車メーカー・インポーター 、自動車部品メーカー 、自動車 その他 、家電・通信 、電子部品 、機械・メカトロ 、半導体メーカー 、半導体製造装置メーカー、電気・電子・半導体・機械 その他、メーカー(その他)、ケミカル
- 職種
- 品質管理・品質保証、技術系(電気・電子・半導体・機械・自動車)スペシャリスト その他
- 年収
- 400万円~600万円
- 勤務地
- 東京都
外資系企業
海外展開あり
転勤なし
土日祝休み
リモートワーク可
- 仕事内容:
- 入社後にISO27001、TISAX、VCS等のIT系の審査員及び主任審査員資格を取得後、審査業務全般及び関連業務を行う。
社内教育(座学、オブザーバーとして実際の審査の現場出張)を経て、入社後6カ月(最短4カ月)以内でISO27001の審査員資格を取得いただきます。
その後、審査員として審査の実務を行いながら、入社後1年以内に主任審査員資格を取得を目指していただきます。
その後は、順次、TISAXやVCSなどの規格の資格を取得していただきます。
その傍ら、手順書作成・整備、外部の契約審査員の育成にも携わっていただきます。
レビュー業務もやっていただきます。
【募集背景】
・売上増による増員
・口コミ、お客様からのご紹介、大手企業様からの引合いでお客様が増えています。
【魅力】
・審査員は60歳を超えても審査のお仕事をすることができるキャリアが長い職種です。契約審査員の最年長は81歳です。
・組織のマネジメントシステムを審査する事で、システム構築&運営に対する自らの知識が増えます。
・普段直接お目にかかることができないような一部上場企業の社長に審査員としてインタビューを行います。
・教育システムがあり、審査未経験の方でも数ヶ月で審査員になることが可能です。その後、主任審査員資格の取得、併せて複数規格の資格取得、継続的なブラッシュアップ教育を行います。
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求人番号:142473
【自動車認証トップシェア 第三者認証機関】
【第三者認証機関】IATF16949審査員候補
- 業種
- 自動車メーカー・インポーター 、自動車部品メーカー 、自動車販売会社 、自動車 その他 、家電・通信 、電子部品 、機械・メカトロ 、半導体メーカー 、半導体製造装置メーカー、電気・電子・半導体・機械 その他、メーカー(その他)
- 職種
- 品質管理・品質保証、サービスエンジニア・サポートエンジニア
- 年収
- 400万円~900万円
- 勤務地
- 東京都
海外展開あり
転勤なし
土日祝休み
リモートワーク可
- 仕事内容:
- ISO9001審査員・主任審査員の資格を順に取得し顧客企業(製造業)で審査を行います。そして入社後約2年を目安にIATF16949審査員の資格を取得し、日本の自動車産業の代表的企業をはじめとする顧客企業の品質マネジメント審査業務を行います。
(入社からIATF審査員になるまでの資格取得の流れ)
1.社内教育(座学、オブザーバーとして実際の審査の現場出張)を経て、入社後6カ月(最短4カ月)以内で審査員資格を取得
2.審査員として審査の実務を行いながら、入社後1年(最短9カ月)以内に主任審査員資格(ISO9001)を取得
3.審査の実務を行いながら、入社後2年を目安にIATF16949審査員の資格を取得
<QAマネージャーからのメッセージ>
審査員の仕事は、規格に対して適合しているのか適合していないのかを判断し、適合していなければ不適合を発行することです。
ISO17021により審査員がお客様(受審企業様)にコンサルティングをすることが禁じられています。
次のご意向がある方を歓迎いたします。
-「ご経験を活かしたうえで、規格に対する適合性の判断をすることで、お客様に貢献したいという方」(控えめでも芯のある方)
-「ご自身の経験・実績だけに執着せず、企業の数だけ運営方法はある事を想像できる方」(想像力の高い方)
-「審査を通して多くの企業のシステム運営を学びたい方」(向学心のある方)
-「人の話をよく聴き、内容をまとめて、丁寧に説明できる方」(お客様に対するマナーを心得ている方)
これまでの経験、入社後のトレーニングと審査員としての経験は貴方の財産になる事と存じます。
「審査員の仕事」に従事したい方、ご応募をお待ちしております。
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求人番号:142475
【自動車認証トップシェア 第三者認証機関】
ISO9001/14001/45001/27001/TISAX/ESG等 審査員候補
- 業種
- 自動車メーカー・インポーター 、自動車部品メーカー 、自動車 その他 、家電・通信 、電子部品 、機械・メカトロ 、半導体メーカー 、半導体製造装置メーカー、電気・電子・半導体・機械 その他、メーカー(その他)、ケミカル
- 職種
- 品質管理・品質保証、技術系(電気・電子・半導体・機械・自動車)スペシャリスト その他
- 年収
- 400万円~900万円
- 勤務地
- 東京都
海外展開あり
転勤なし
土日祝休み
リモートワーク可
- 仕事内容:
- 入社後にISO9001、ISO14001、ISO45001、ISO27001、TISAX、ESGなどのサステナビリティの中のいくつか(複数)の審査員及び主任審査員資格を取得後、審査業務全般を行う。
【入社から審査員になるまでの資格取得の流れ】
社内教育(座学、オブザーバーとして実際の審査の現場出張)を経て、入社後6カ月(最短4カ月)以内でISO9001の審査員資格を取得いただきます。
その後、審査員として審査の実務を行いながら、入社後1年以内に主任審査員資格を取得を目指していただきます。
審査員資格取得後には、他規格の資格取得(外部講習費は会社負担)を目指していただきます。
【募集背景】
・売上増による増員
・口コミ、お客様からのご紹介、大手企業様からの引合いでお客様が増えています。
【魅力】
・審査員は60歳を超えても審査のお仕事をすることができるキャリアが長い職種です。外注審査員の最年長は81歳です。
・組織のマネジメントシステムを審査する事で、システム構築&運営に対する自らの知識が増えます。
・普段直接お目にかかることができないような一部上場企業の社長に審査員としてインタビューを行います。
・教育システムがあり、審査未経験の方でも数ヶ月で審査員になることが可能です。その後、主任審査員資格の取得、併せて複数規格の資格取得、継続的なブラッシュアップ教育を行います。