企業インタビュー
“ビジュアル・コミュニケーション”とは? ~アマナ・インタビュー vol.1~
目次
Q1.ビジュアル・コミュニケーション業について教えてください
広告やデザインの業界の方でないとなかなか耳慣れないのがビジュアル・コミュニケーションという言葉。
そこで、まずはアマナの考えるビジュアル・コミュニケーション業とはどのようなビジネスなのか、ご説明いただきました。
ビジュアル・コミュニケーション業を一言でいうのは難しいので、何をやっている会社かという視点から説明しますね。
まず、アマナはビジュアルを具現化する、言葉を写真やイラストに置き換えて表現するというビジュアルソリューション業で創業当時はスタートしました。
具体的には広告写真の撮影や写真著作権の販売(ストックフォト)を行っていたので、アマナ=撮影の会社、ストックフォトの会社として当時は知られていました。
その後、2005年ごろからWebプロモーション事業に力を入れ始め、2009年にはアマナインタラクティブという専門の会社を設立して、Webコンテンツ、グラフィック、映像(CM・VP)の企画制作というビジュアルソリューションとは別の企画系の事業を本格的にスタートさせました。
これにより、ビジュアルを単体で納めるのではなく、もうすこし川上の過程といいますか、“売上を上げたい”、“認知を上げたい”といったクライアントの課題を解決するためのコミュニケーション戦略の提案も行うようになりました。
別事業とはいえ、ビジュアルは直感的に人の心を動かすことができるものですので、“伝わる”コミュニケーション戦略を作るためには、ビジュアルを大前提に企画を考えることになり、この二つは切っても切り離せないものです。
結果、これまでのビジュアルソリューション業にコミュニケーション事業が融合することになり、そこでできたのがビジュアル・コミュニケーション業というわけです。
このビジュアル・コミュニケーションというのは大きく分けると
1.ビジュアルソリューション
2.コンテンツソリューション
3.マーケティングソリューション
の3軸から成り立っています。
1は従来通り、ビジュアルコンテンツを制作していくビジネスです。
2のコンテンツソリューションについてはメディアの多様化に対応するコンテンツを通じてソリューションを行っていくということです。
これまでコミュニケーションの手法はマス広告が中心でしたが、今はメディアもPC、スマホ、タブレットとデジタルを中心に多様化してきています。また、消費者の行動も変化していますし、グローバル化も進んでいます。それに伴い、消費者に届くコミュニケーションの方法も多様化し、これまでの手法は通用しなくなってきました。
そのような多様化・グローバル化に対応するにはこれまでアマナがやってきた直感的に伝わるコミュニケーション、ビジュアルを活かしたコミュニケーションというのは非常に効果があると思っています。実際、様々なコンテンツの依頼が増えてきました。
なので、そういった変化にきちんとあわせたコンテンツ作りを今後も実施し、消費者に届くコミュニケーションを実施していきたいと考えています。
3のマーケティングソリューションについてはやはり作っているだけではだめで、費用対効果も求められるようになってきているので裏付けとなるデジタルマーケティングをソリューションとして行っていくということです。
お陰様でコンテンツソリューションの案件が増えてきているのですが、それらはデジタルを使った施策が多いのでログが取れるわけです。それを活用し次につなげていきたいなと思っています。
その中でも、特にビジュアルを数値化していきたいと考えています。
実はアマナでは“エモーショナルスケール”という人の感性を視覚化するような指標を大学と独自に開発し、それを使ったビジュアルコンサルティングのような提案をずっとしてきました。これに数値がついてくると提案にもっと説得力が増し、強くなると思っています。
難しいことではありますし、マーケティングソリューションという取り組み自体が始めたばかりでまだまだこれからではありますが、今後のビジネスの発展のため、力を入れていきたいと思っています。