企業インタビュー
特徴・風土「OPEN & HONESTY」 日本イーライリリー人事部長インタビューvol.2
特徴・風土「OPEN & HONESTY」
それでは、そんな同社の特徴や風土とはどんなものなのだろう?
リリーという会社は135年の間、大きな合併もなく単独で成長を遂げてきた企業です。創業以来、無骨なまでにいい製品を提供することにこだわり、常に患者さんを中心においたプロモーションを展開してきました。
また科学的に営業活動を実践し、マーケティングをまじめに行なった上でMRに理解をさせ、営業をしている特徴があります。
そういう意味では、足繁く通うだけでなく、どう工夫し、どう知恵を出すかを考えた活動をMRは行動の基本としております。マーケティングプランの社員への浸透も、メールだけでなくFace to faceでコミュニケーションを行ない伝えている事も特色と言えます。ラップトップPC以外にブラックベリー携帯をMRを始め社員に貸与しており、情報検索や緊急メールの送受信、セルフトレーニングなども出来る環境を整備しています。
風土・カルチャーはとてもオープンでオネスティと言えます。
外資ではマネジメント層が3年毎位に変わることがありますが、社長が変わると戦略が大きく変わることが多い中で、やり方や組織の変化はあるが、概念や価値観が長きにおいて変わらない事も風土と言えるのではないでしょうか。
研修制度の特色(高いMR資格合格率の裏側)
現在の同社のMR認定資格の合格率は97.3%と非常に高い数値を実現している。
研修に対しては2点ありますが、まず経験者については一ヶ月の合宿で製品に関わる疾患、特徴をインプットだけでなくアウトプット出来る様に徹底的にトレーニングしています。
新人(未経験)においてはMR認定試験用トレーニング、製品トレーニング、現場で同行OJTやセルフラーニングを行い、MR認定試験の直前では試験前のセルフラーニングのレベルに応じてクラス分けをし、研修時間を能力に応じて適正化した上で2週間の合宿トレーニングを行なっています。
女性の働きやすさ、福利厚生について
今注目されている「女性の働きやすさ」についても伺ってみた。
私達は、ジェンダーのダイバーシティを重要なプライオリティとして置いています。弊社の製品を扱っているユーザーの半分は女性であり、その観点から仕事における女性の感性を重要視しています。現在は新卒時はほぼ男女比が半々ですが、MRを例に取ると女性比率は22%程度です。
弊社では女性の集まり(Woman’s network)から出てきた提言から制度化されたものも数多くあるのも特徴です。例えば、希望勤務地制度ですが、これはライフイベント(結婚による住居移動etc)に伴う本人の希望をなるべく早期に適えようとするもので、即日の実現は難しいですが、なるべく早期に対応しようとする制度が名文化されました。
また、あまり知られていませんが女性MRの第一号はリリーのMRなんです。女性管理職が現場に3名、ワーキングウーマン(MR)が7名活躍しています。凄い方だと、妻として母として課長として仕事をしている方もいます。ご家族の理解があっての事ですが、そういう方を応援できる土壌がリリーにはあります。こういうところからも分かる通り、女性に対して差別をしない、言い換えれば特別扱いせずエリアの責任者を任せています。
>> 日本イーライリリー人事部長インタビュー vol.3 : 「キャリアパス」へ続く
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