企業インタビュー

株式会社経営共創基盤 企業インタビュー|製造業の経営者を目指す方には、様々なスキルが身に付く最適な企業

株式会社経営共創基盤(IGPI) ものづくり戦略カンパニー アソシエイトマネジャー 朱 怡梅氏

 

大手化学メーカーにて樹脂材料と電子材料の生産技術を担当し、国内外の工場にて量産プロセスの設計や立ち上げ・改善に従事。IGPI参画後は、素材メーカーにおける工場改革を目的とした、ものづくり可視化(工程分析、原価分析)、製薬メーカーにおける複数拠点の生産戦略再構築、改革構想策定、ハンズオン実行支援に従事。

 

「製造業を元気にする」、というスローガンに惹かれて転職

 

今までの職務経歴をお聞かせください。

 

前職は、大手化学メーカーの生産技術部門で、樹脂・電子材料の量産プロセスの設計や立ち上げ・改善業務などを担当していました。

 

入社して数年、現場レベルの知識が身についてきた時にたまたま、国内外の製造部門の管理職を集めた研修会のサポートをする機会があり、そこで管理職の方たちの話に圧倒されました。

 

製造部門の管理職というポジションなので、現場のことはもちろん、工場や部門レベルの業績、人材育成、将来の展望など、現場しか知らない私にとって、ワクワクするような討議が繰り広げられていました。その影響もあり、早く経営的なスキルを身につけたいと思い始めた時に出会ったのがIGPI「ものづくり戦略カンパニー」のWEBサイトで、「製造業を元気に」のスローガンに強く惹かれました。

 

更に詳しく調べてみると、業界やソリューション軸と言ったセクターに分かれていない「ワンプール制」を導入しているなど、幅広い業務経験が出来そうだとイメージ出来たことが転職の決め手になりました。

 

所属している「ものづくり戦略カンパニー」の紹介をお願いします。

 

IGPI「ものづくり戦略カンパニー」には約30名が所属しており、私のように製造業の実務経験を持つメンバーが半数以上を占めます。 戦略からオペレーションレイヤーまで経営全般に関わる幅広いプロジェクトを経験することができるため、各々が経営的視点を兼ね備えているのが特徴だと思います。

 

将来的に製造業の経営者になりたいと考えているメンバーが多いのではないでしょうか。製造業に愛着を持ち、製造業の盛り上がりに貢献したいと強く思っているメンバーが集まるファームは珍しいと思います。

 

オンボーディング(教育プログラム・体制、メンター、OJT等)の仕組みを教えてください。

 

私が入社した時は、教育プログラムとOJTが中心でした。1ヶ月ほどかけて行う教育プログラムでは、エクセルやパワーポイントでの企画書の作成方法や財務系の基礎知識などを座学およびビデオトレーニングで学び、その応用編として「リサーチ・アンド・プレゼンテーション」というプログラムが用意されています。

 

ここでは、特定業界のひとつのテーマに対してまずはリサーチからスタートし、例えば業界での勝ちパターンまで考察を行い、それらをパワーポイントに落とし込み、マネジャー以上の前でプレゼンを行います。プログラムを通して先輩がメンターとしてついており、コンサル業務の疑似体験をすることができます。また、OJTに関しては、先輩などの下について実際の案件に携わります。

 

OJTはいつまで続けられるのですか?

 

今も続いている、という感じでしょうか。
私たちは、デイリーに上司と部下のミーティングがあり、仕事の進捗具合・成果レビューを行っており、その中で指導もセットになっています。プロジェクトごとにチーム編成が変わり、プロジェクトマネジャーはそれぞれ異なる強みを持っているため、今でも日々OJTで学ばせてもらっています。

 

現場と経営を円滑に繋ぐ「通訳」になりたい

 

入社後の仕事内容を教えてください。

 

入社後本格的に参画した最初のプロジェクトでは、メーカーの工場改革を担当しました。
最初に着手したのは、将来的な方向性を導き出すための前提となる、その事業の「ものづくりの可視化」でした。

 

ものづくりは、技術面のノウハウも大事ですが、工程および原価との紐づきなど、製造の見えにくい部分を含めた全体像をしっかり可視化することが重要です。ある程度詳らかにしたタイミングで、将来的にどのように事業を再構築していくべきかを検討していきました。

 

最初は全体的な戦略を立案して、次にその戦略を現場レベルの具体的な戦術案に落とし込みます。実行のフェーズではクライアント先に常駐しての業務が多くなります。私自身1年以上このプロジェクトに携わりました。

 

入社当初は特定の案件を専任で担当することが多かったですが、その後はいくつかの案件を平行して担当するようになり、仕事の幅が広がっていくのを実感しています。今は、メーカーの中期経営計画の実行支援や、別メーカーの海外進出支援などを担当しています。

 

どの案件を担当するかは、上司がアサインするのですか?

 

基本的には、ひとつの案件の終わりが見えてくると上司から次の担当先をアサインされます。
ものづくり戦略カンパニーでは3ヶ月に一度、パートナーとのミーティングの機会があり、これはざっくばらんな雰囲気で行われるのですが、仕事上の悩みや今後の展望、場合によってはプライベート面を含めて今後どのようなプロジェクトに携わっていくのがベストなのかをフランクに話し合います。

 

もちろんクライアントの状況やタイミングがありますので、すべてが要望通りになるわけではありませんが、その時点の自分の希望を伝える場が設けられています。

 

入社前後のギャップはありましたか?

 

入社当初は、まず仕事のスピード感に驚きました。先輩の仕事ぶりを見ていると、プロジェクト全体のストーリーやアプローチの構築から課題の分析、対策案の検討全てにおいてPDCAが早く、とにかく効率的で次のアクションまでがスピーディーでした。
このように素早くトライアンドエラーを繰り返してゴールへの道筋を探ることは、プロジェクト成功のためには不可欠な要素だと思います。

 

仕事上のエピソードの中で、やりがいを感じたものを教えてください。

 

 

入社当初担当したメーカーもそうなのですが、企業によっては、経営層が現場の状況を十分に把握できておらず、現場側は理解されていないことに対する不満を持つ場合があると感じます。

 

このように現場と経営層の意識にズレがある場面で、経営指標を通じて現場の状況を経営層に伝え、経営層の目標については目指す姿に向けて支援をしつつ、具体的なアクションまでイメージして現場の取り組みに落とし込むなど、経営と現場の認識を共通化できる「通訳」というポジションにやりがいを感じています。

 

現状はまだまだ初心者の通訳でしかありませんが、今後はもっとスキルアップを図り、経営の意思決定の手助けや現場のモチベーションアップに繋がる「通訳」を目指して行きたいと思っています。

 

将来のビジョンは?

 

ゆくゆくは事業会社に戻り、実務を主導する立場につきたいと考えていますが、現状は、弊社の様々なプロジェクト実績も参考に、自分だったらどのようなアプローチをとるかなどのシミュレーションを行い、知見を増やしていきたいと思っています。 どんな案件においても対応出来るスキルを身に付けることが、今のトップ・プライオリティです。

 

仕事で得られる経験・スキルはなんですか?

 

弊社に参画してから、戦略策定からハンズオン実行支援まで数多くの経験・スキルを身に付けられたことは、今回のインタビューの各所でお伝えできたと思います。

 

その他では、精神的にも強くなったと感じています。元々線の細い性格ということもあり、入社当初は、コンサルティングファーム特有のハードな部分にひるむこともあったのですが、スピード感と求められる品質を前に「悩んでいる暇はない、次に何ができるかを全力で考えよう」という意識がより強くなっていきました。
私自身、色々な経験を積んだことで、徐々にどのような案件に対しても自分なりのアプローチで対処ができるようになっていると感じます。

 

もうひとつ挙げるなら、チームワーク力の向上です。
前職では上司の指導の下一人で担当する業務が多かったのですが、弊社入社後は、全てのプロジェクトでチームワークが求められます。社内には優秀でリスペクトできるメンバーが多く、良いチームワークが生まれていると感じています。

 

さらなる経営者スキルが身に付く、グループ会社と連携できることも魅力

 

「ものづくり戦略カンパニー」の特徴・魅力は何でしょう?

 

最大の魅力は、とてもフラットな組織だという事です。

 

例えば、上司とある案件についての意見交換をしたとします。
私の考えはまだまだ稚拙な部分もあり、自分の仕事の正当性を強調するための意見に偏ることもあるのですが、上司は今までの経験値から、私の意見の妥当性や方向性にミスが無いかを判断し、アドバイスや指導をしてくれます。そのアドバイスがとてもフェアなので、素直に聞き入れることが出来、とても勉強になっています。

 

評価についても、プロジェクトへの貢献と自身のスキルの両面で、適切に行われます。

 

働く環境はいかがでしょうか?

 

時間的な制約はほとんどなく、とてもフレキシブルだと思います。プロジェクト期間中は負荷が大きくなりますが、結果さえ出ていれば、時間の使い方は本当に自由です。
私は、週の1〜2日は在宅勤務にしていて、例えば子供が熱を出したときなどは、仕事の合間に病院に連れていくことも可能です。多くのメンバーがプロジェクトの合間に旅行等の長期休暇をとっています。

 

海外プロジェクトについてご説明ください。

 

弊社は、中国・シンガポール・オーストラリア・ベトナムにもオフィスがあります。
日本オフィスの仕事は基本的に国内での受注になりますが、一部、海外に関わる案件も発生します。前述のメーカーの海外進出などもその一例です。

 

海外市場調査や他社ベンチマーク調査などの場合には、海外拠点のメンバーと連携して現地の情報を取得したり、専門的な案件ではエキスパート・インタビューや現地政府筋の方へのヒアリングなども依頼したりしています。また、上海オフィスやシンガポールオフィスとの共同プロジェクトもあり、海外オフィスに転籍するメンバーもいます。

 

IGPI内における今後のキャリアパスは?

 

前述のように、ゆくゆくは事業会社に戻ることを目指していますが、今はまだ、時期尚早だと感じています。これも弊社の魅力なのですが、大学や研究機関と共同創業するATAC(先端技術共創機構)、ローカル経済圏の生産革命を目指すJPiX(日本共創プラットフォーム)というグループ会社を持っています。

 

ここで投資や経営実務に携わり、さらなる経営スキルを身に付けられたらと考えています。最終的には、現場も経営もすべてを見通せるような、バランスの取れた経営人材になることが夢です。

会社概要

会社名
株式会社 経営共創基盤
会社概要
長期的・持続的な企業価値・事業価値の向上を目的とした「人材投入型成長支援」
(成長支援や創業段階での支援あるいは再生支援等、企業や事業の様々な発展段階における経営支援を実施)
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■経営共創基盤(IGPI)https://www.igpi.co.jp/ 
元産業再生機構COOの冨山和彦氏が立ち上げたファーム。
一般的には戦略コンサルティングファームの1つにカテゴライズされていますが(冨山氏もBCG出身者)
自己投資と人財投入を行うハンズオン型であることが特徴。
設立当初は再生案件が多かったとのことですが、
今は再生15%くらいで、それ以外は新規事業創出支援の案件。
クライアントの企業サイズは大・中・小なんでも。大手からベンチャーまで幅広く支援。
上海・シンガポールにもオフィスを持ち、企業の海外進出にも対応しています。
ステーブルなキャッシュフローを生むか、世界を変える案件しか取り扱わないというスタイルは同社ならでは。
会社設立日
Apr-07
資本金
31億円
代表者名
村岡 隆史
所在地
東京都千代田区丸の内一丁目9番2号 グラントウキョウサウスタワー8階
従業員数
プロフェッショナル 約220名、 グループ合計 約7,500名

企業新着求人(最新5件まで表示)

    求人番号:131311

    株式会社 経営共創基盤

    コンサルタント(ものづくり戦略カンパニー)

    業種
    コンサルティングファーム
    職種
    経営(戦略)コンサルタント
    年収
    年収非公開
    勤務地
    東京都
    仕事内容:
    製造業企業に対する経営コンサルティング
    以下の領域に深い知見を有し、ハンズオンでの支援サービスを提供しております。
    ◆自動車・自動車部品業界、および、産業用機械、素材などのB2B製造業の業界
    ◆ものづくりを強めるソリューション(中長期的な技術戦略策定、 モジュール化などのアーキテクチャ改革、コスト競争力構築、提案営業・ フロントローディングなどの業務改革)
    ◆IoT・データ活用による新たなビジネスモデル構築
    ◆中国・東南アジアにおける海外拠点改革・再建

    求人番号:131308

    株式会社 経営共創基盤

    コンサルタント(DIカンパニー)

    業種
    コンサルティングファーム
    職種
    経営(戦略)コンサルタント
    年収
    年収非公開
    勤務地
    東京都
    仕事内容:
    データ解析の知識・ノウハウを活用した経営コンサルティング・ハンズオン経営支援業務

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