コラム
その業務に魂は宿っていますか?
すっかり秋のモードになってきましたが、皆様体調など崩されていないでしょうか?
最近びっくりしたことと言えば、やはり代々木ゼミナールの20校閉鎖のニュースでしたね。
私は、駿台に在籍していたのですが、夏季講習などでは代ゼミの有名講師の授業を受けに行きました。
文系だったので、世界史の山村良橘先生や日本史の白井明先生などにはよくお世話になりました。
少子化問題がこのような業界でも顕在化してくるということは、我々人材紹介業にも近い将来影響は免れられないのでしょうが、何とか乗り切りたいものです。
ところで先日NHKの番組で日光の東照宮の改修工事の様子を拝見いたしました。
かの有名な陽明門は、400年間躯体になっている材木を一切変えておらず漆塗りでしっかりと木を守っているとのこと。
漆塗りには二つの効果があるようで、雨や直射日光から木を守って長持ちさせるのと、下地に漆を塗って良く磨くことにより、金箔や彩色がしっかりつく接着剤の役目もあるようです。
その漆塗り職人の親方がぼそっと語っていたのは、
「自分たちが定期的に修理をやっていかないと、漆塗りの技術やそれに関わる道具などを作る人が途絶えてしまうので、しっかりと技術を伝えていきたい。」ということでした。
そうです。技術の伝承です。
これを私たち金融業界に置き直してみます。
最近市況が比較的良くなったこともあり、案件の数が増えてきているのは良いのですが、一度撤退した業務が再び好調になったことで、もう一度募集を掛け始めている案件が時々散見されます。
収益に対するプレッシャーや親会社からの指示で仕方なくやっているという背景もあるのでしょうが、そのような案件には私は自ら首を突っ込まないようにしていますし、案件自体にも気合いが入りません。
日本の金融業界の技術の伝承を重んじて撤退しなかった会社の案件を積極的にお手伝いしたいと常日頃から考えております。要は本当にその業務に魂が入っていますか?ということです。
また私には、会社外に業界の師匠のような存在の方がいて、その方に教えていただいたのは、
「岡田君ね。我々がお世話している転職で成功したかどうかってどう見分けたら良いか分かるかい?僕はね、入社して3年経過してそのキャンディデートがハッピーだったら成功としているのだよ。クライアント側の満足度では無いのだよね。」
ということです。
やはり、人を大事にする会社の案件にご協力したいです。
私は少なくともそうなるように常に努力はしております。勿論すべてが上手く行っているわけではないですが・・
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岡田 英行
1986年3月に早稲田大学法学部を卒業。同年4月に山一證券に入社。同年12月に月間8000万円の収益を挙げてリテール部門全社員で1位になり、当時の新入社員の新記録を樹立。キャピタルマーケット部門を経験した後、円金利セールスで頭角を現しゴールドマンサックス証券に移籍し、機関投資家セールスに従事。同部門で最高で2位の成績を挙げる。その後事業会社で不動産の証券化業務や商社系証券会社でヘッジファンドのセー...
1986年3月に早稲田大学法学部を卒業。同年4月に山一證券に入社。同年12月に月間8000万円の収益を挙げてリテール部門全社員で1位になり、当時の新入社員の新記録を樹立。キャピタルマーケット部門を経験した後、円金利セールスで頭角を現しゴールドマンサックス証券に移籍し、機関投資家セールスに従事。同部門で最高で2位の成績を挙げる。その後事業会社で不動産の証券化業務や商社系証券会社でヘッジファンドのセー...