コラム
あの史跡に建つオフィスに移転しました。
こんにちは。今年は、桜の花が超ロングランでしたね。開花宣言がそもそも早すぎたのでしょうか?
皆様は、どのような花見を楽しまれましたか?
HPの記載通り先月の下旬にオフィスが三田に移りました。
大手町近辺から来られる方は三田線かJRか悩まれるところですが、三田駅からだと若干歩きますがA5出口を利用されると弊社のある徳栄ビルの地下と直結しているので、天候の悪い日にはそちらを利用されると良いです。
またJR田町駅からは三田口を出てすぐに右を曲がると緑色のクッション(滑り止め?)で加工された鉄製の階段があり、それを降りて歩道沿いに歩けばすぐに徳栄ビルの通用口につながりますので、天気の良い日はそちらをご利用ください。
ところで、JRの三田口をご利用される方は左の壁に注目していただくと、大きなタイル画があることに気付かれると思います。
西郷南洲(隆盛)と勝海舟が1868年3月13日、14日(旧暦)に江戸城の開城に向けて会談をおこなった様子を描いたものなのですが、弊社のあるビルはその薩摩藩の江戸藩邸(蔵屋敷)跡に建っているようです。
実際に、会談が行われた場所は、隣の第一田町ビル(三菱自動車さんが入っているビル)ですが、ビルの前には記念碑が建てられています。
以前のブログ(2014年9月24日)でも触れているように、西郷隆盛という歴史的な英傑に尊敬の念を抱いていたので、ランチに出るときなどは、『血気盛んだった頃の』西郷さん(『』には意味があります。)もここを歩いたのだろうなと思うと感慨もひとしおです。
因みに、見る人が見るとすぐにわかるのですが、この第一田町ビルのロゴが見方によっては丸十マークで、薩摩藩の島津家の家紋に似せてあるという心にくい演出もしています。
もしかしてビルオーナーは薩摩藩にゆかりのある方なのかな?とも思ったのですが、三菱重工さんの子会社ということでした。
尊敬する西郷隆盛の人柄を知りたくて司馬遼太郎の「翔ぶが如く」をずっと読んでおりました。
普通は大学生の頃に読んでいなければならない本なのでしょうが、遅ればせながらといったところで、お恥ずかしい話です。
しかし、この本を読むのにとてつもなく長い時間が掛かってしまいました。
何故かというと、私にとっては面白い本では無かったからです。
西南戦争は歴史の必然性があったにせよ、「政府が西郷さんの暗殺部隊を薩摩に送り込んだ」という根拠のないデマから始まり、何の統率もない(戦略を持たないリーダーの下)薩摩を中心とした南九州の武士が無駄に命を落としていく様子がひたすら克明に冷静に書かれており、正直うんざりといった感じです。
ただ、旧薩摩藩士の強さというのは抜きんでていて、政府軍もかなりビビッていたようです。
また、この戦争によって、日本の徴兵制ができあがり近代の軍隊に生まれ変わったというプラスの面はあるようですが。
西郷さんはどうも明治維新辺りでほぼ役目を終えられた感が強く、ご自身の提唱していた征韓論についても一理あるものの、結局ご自分の死場を探すことが大事な目的の一つではなかったか?とさえ思えます。
幕末と明治以降特に征韓論以降の西郷さんはどうしても同一人物では思えない節があり、司馬遼太郎はウサギ狩りに行っていた時に転んで頭を強打した逸話を挙げて、脳に障害が起こっていたのではないか?と仮説を挙げるくらいです。
西南戦争でも、最後まで全く指揮らしい指揮をとらず任せきりだったのも、残念と言えば残念です。
私の尊敬していたのはさっき『』で囲った、幕末の頃の西郷さんなのでしょう。
ただ、最後まで人を惹きつける力は健在だったようです。
ご自身は日記や書物を書いたりされなかったので、現代の西郷像がほとんど、直接的・間接的に知っている人々の口伝の集積で、実際に会ってみないと本当の魅力は分からなかったらしく、西南戦争に参加することは頭で考えれば拒否すべきだったのだが、西郷さんに直接会って魅了されてしましまい命を落とした旧中津藩士の増田栄太郎という方もいらっしゃったようです。
全くもって不思議な方ですね。
やはり、長い人生においてはどんな人にとってもクライマックスという場面はあるようです。
それがいつかというのは、過ぎ去ってみないと誰にも分かりませんが、少なくとも周りから「あの人は過去の人だ。」と言われないように日々精進していきましょう。
かくいう私自身は大きなクライマックスは終えているようです。
後は、自分自身の知見がこれから日本を支える皆様のお役に立てるように余生を過ごしておりますが、面白い方が多くお陰様で毎日刺激的な人生を送っております。
担当コンサルタント
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専門分野:証券
岡田 英行
メインのキャリアは大手日系・外資系投資銀行における10年に及ぶ円金利商品の金融法人向けセールス。その他、リテールセールス、キャピタルマーケット、不動産証券化、ヘッジファンドなど金融における幅広い実務経験を有する。ご本人にとっての転職の是非を含め最善の道をご提示します。いただいた求人案件も、本当に良い案件なのか吟味してから良い点、そうでない点を整理してご紹介しております。
メインのキャリアは大手日系・外資系投資銀行における10年に及ぶ円金利商品の金融法人向けセールス。その他、リテールセールス、キャピタルマーケット、不動産証券化、ヘッジファンドなど金融における幅広い実務経験を有する。ご本人にとっての転職の是非を含め最善の道をご提示します。いただいた求人案件も、本当に良い案件なのか吟味してから良い点、そうでない点を整理してご紹介しております。