コラム
コンサルティング業界は更に人材獲得へ
PwC(プライスウォーターハウスクーパース)は Booz & Company を買収すると先月発表した。
この合併にはBooz側のパートナーによる承認が必要で、12月に投票が行われるという。
Booz & Company の前身はブーズ・アレン・ハミルトン。
ブーズ・アレン・ハミルトンは米国では防衛・国家安全保障に強みを有するファーム。
(ちなみに、米国家安全保障局による通信監視活動を暴露したあの元CIA職員エドワード・スノーデン氏はブーズ・アレン・ハミルトンの元社員)
日本においてブーズ・アレン・ハミルトンは、カルロス・ゴーン氏によって行われた「日産リバイバルプラン」の戦略策定及びターンアラウンド実行に関与したプライマリーファーム。日産が唯一社名公開を許可したコンサルティングファーム。
2008年に米投資会社のカーライル・グループがブーズ・アレン・ハミルトンの米政府コンサルティング部門を買収し、Booz & Companyが創設された。
監査法人は、「コンサルティング・アドバイザリー」分野の強化を進めており、 この買収もPwCなどBig4の収益構造が「監査」から「コンサルティング・アドバイザリー」に転換する兆候なのか。
2001年のエンロン事件からもう12年、そろそろほとぼりが冷めた頃か。 コンサルティング業界は更に人材獲得に動くのだろう。
ご興味のある方、ご連絡をお待ちしております。
担当コンサルタント
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専門分野:コンサルティング企業、監査法人、ビジネス教育
高橋 英樹
1986年 外資石油会社に入社。石油精製、新規事業、マーケティングに従事。その後、会計事務所系コンサルティング会社を経て2006年より現職。
1986年 外資石油会社に入社。石油精製、新規事業、マーケティングに従事。その後、会計事務所系コンサルティング会社を経て2006年より現職。