コラム
日本のインターネットの起源"JUNET"ってご存知ですか?
ネットワーク業界での転職ならお任せください。A・ヒューマンの佐藤徹次です。
さて、”インターネット”とは、”インター”と”ネット”という用語が結合したような構造の名称ですが、そもそもインターネットとはその名のごとく、世界に孤島のように独立して存在していたネットワークを互いに結びつけた統合型のネットワークなのです。数学的に表現すれば、インターネット=Σ(ネットワーク)のような感じでしょうか。
では、日本のインターネットの起源はというと…
それは、1984年9月に、村井純氏(インターネットに携わっている方なら知らない方はいないですよね)が個人的なデータの移動のために双方の大学に許可を得ることなく慶應義塾大学と東京工業大学のネットワークを接続したことから始まったと言われています。この2校に続いて翌月には東京大学のネットワークも接続され、以後、日本の学術組織を結んだ研究用のコンピュータネットワークとして大きく広がっていきました。そして、その名を、JUNET(ジェイユゥネット、Japan University NETwork)として親しまれていったのです。
このJUNETですが、実際にネットワークで接続された機器の多くは、当時急速に普及し始めたUNIX系OSを搭載したコンピュータでした。ですので、JUNETは実質的にUNIXネットワークの集合体というような感じだったのです。
その後、学術系組織だけでなく、徐々に企業の参加も増えていくようになるのですが、1980年半ばから富士ゼロックス株式会社で、米国XEROX社の社内IT環境と世に広まり出したUNIX環境の統合によるソフトウエア開発環境の構築を仕事としていた私のところに、このJUNET参加のオファーが来たのです。当時のXEROXのIT技術は世に公開してはいませんでしたが、それこそ異次元レベルの高度なもので、UNIX環境などまったく前世の遺物のように見えたものです。そんな中、社内での大論争(笑)の末、XEROX社のクローズな環境はいずれ世に広まりつつあるUNIX環境との融合は避けて通れないという主張の下に、JUNET参加を決めたことを今では懐かしく感じます。
こうして富士ゼロックスは大手企業として初めて実務目的でJUNETに参加し、その功績によって、「企業導入事例第一号発表者」として壇に立ったのでした。
これが、以後30年間に渡って私がインターネットに携わることになったスタートになりました。
担当コンサルタント
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佐藤 徹次
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専門分野:企業:IT系コンサルファーム、SI企業、IT製品ベンダー/職種:営業、ITコンサルタント、セキュリティコンサルタント、プロジェクトマネジャー、インフラエンジニア、先進領域技術者