企業インタビュー

脈々と受け継がれた育成に対する強い想いと同社独自の豊富な育成プログラムにより一流コンサルタントが育つ環境がある

日本におけるコンサルティング会社のパイオニアと称される日本能率協会コンサルティング(以下、JMAC)。長年に渡り、コンサルティング事業を通じて多くの顧客企業の発展を支え続けています。JMAC社は、長年に渡る育成に対する強い想いと、その想いを反映した育成プログラムの豊富さにより、コンサルティングファーム業界未経験者を一流コンサルタントとして育て上げています。

今回は、新卒から5年間、野村総合研究所にてビジネスコンサルタントとしての経験も持つ弊社代表取締役社長・大原智彦氏が、JMAC社における採用・育成を統括する取締役大谷羊平様にインタビュー、JMAC社の豊富な育成プログラムについてお伺いしました。

 

株式会社日本能率協会コンサルティング 取締役 大谷 羊平氏

早稲田大学政治経済学部政治学科卒。1993年日本能率協会コンサルティング(JMAC)に入社。大手・中堅を含め、多数の業種業界における経営課題解決コンサルティングを支援。

収益改革やBPR、情報システム構築、働き方改革やKPI管理、リスク管理など幅広い分野を支援している。

 

 

当社の中途採用は殆どがコンサルティングファーム業界未経験者

 

大原:御社は創業時より実施されている生産・ものづくり領域を中心に、経営戦略・新規事業、R&D・技術戦略、調達・物流・SCM、業務改革・システム化、DX/デジタル推進等、様々なコンサルティング領域をカバーされている総合コンサルティングファームとなりますが、どのようなキャリア・専門性の方が中途採用で入社されるのでしょうか。

 

大谷氏:

当社に中途で入社してくる皆さんの殆どがコンサルティングファーム業界未経験者となります。当社は一般的に生産・ものづくり改善プロジェクトが中心のイメージが強いこともあり、中途入社の方は製造業出身の方が6割程度を占めており、経験職種は、生産技術、生産管理、品質管理、R&D、物流・SCMが多い状況です。

また、当社の中途採用は、即戦力を求めるのではなく、コンサルタントとしてのポテンシャルを重視しており、入社後の育成プログラムを通じて様々なスキルを身に着けていただく、その後も状況に応じてスキルチェンジを歓迎する方針で企業運営しています。創業以来、コンサルタントの育成を重視しており、過去から脈々と受け継がれているプログラムや、時代の流れに合わせた新たなプログラムを育成に活用しており、これら育成プログラムを通じた着実な育成により、一生コンサルタントとして活動できるスキルを身に着けていただくことに注力しています。

 

JMACアカデミーは育成プログラムの根幹

 

 

大原:コンサルティングファーム未経験者の皆さんに対する具体的な育成プログラムについて教えていただけますでしょうか。

 

大谷氏:

主要な育成プログラムはJMACアカデミーとなります。

このプログラム全体は新卒向けであり、4月・5月は100%研修期間として会社紹介やビジネスマナーのような社会人として必須な基礎的プログラムから、ロジカルシンキングやプレゼンテーションのようなコンサルタントとしての必要な基礎的プラグラムを集中的に実施します。中途入社の方は当初2か月は社会人としての必須な基礎的プログラムは実施しないものの、コンサルタントとして必要な基礎的プログラムについては、新卒同様に全て受講いただきます。中途入社の方は前職でロジカルシンキングへの注力やプレゼンテーション実施の経験がほぼない方が多いため、当社として特に力を入れて実施しています。

 

当社はビジネスとして研修プログラムの外販を実施しており、それらの外部向けの研修講師は、現役コンサルタントが務めることが特徴になっていますが、それら外部向けに実施しているプログラムやその担当講師がそのまま内部向けプログラムを行っているケースがほとんどで、非常にレベルの高い内容となっているのも特徴の1つとなります。

 

3か月目以降は月3、4日をJMACアカデミー活動とし、プロジェクトマネジメントやコーチングのような実際にプロジェクトに参加してから学ぶことにより、実感値をもって学ぶことが出来る効果的なプログラムや、当社で「アカデミーC」と呼んでいる1か月の振り返り・次月の目標を先輩社員の前でプレゼンテーションし、様々なコメントをいただき、議論するプログラムを実施しています。

 

大原:最初の2か月のプログラムも相当手厚いですし、その後OJT状態に入った後も月3、4日の育成プログラムがあるのは会社として育成を重視している素晴らしい状況と感じました。

また、先輩社員もご自身もコンサルタントとして関与しているプロジェクトが複数ある中、研修プログラムの講師、アカデミーCへの参加を通じて、積極的に育成に関与していることも、過去から脈々と受け継がれているJMAC社のカルチャーが成せる活動と感じました。

 

JMACアカデミーはその後どのような活動になるのでしょうか?

 

大谷氏: 3か月目以降は月4日程度の活動となりますが、それとは別に2週間のクライアント工場の生産ライン改善研修を新卒・中途入社の社員全員参加で必ず実施します。

事前に工場の生産ライン改善手法の基礎知識であるIndustrial Engneering(IE)を座学で学び、IEの手法を活用しながら工場ラインの効率化・改善を目指します。クライアント社員とともにチームアップし、2週間かけてストップウォッチによる測定や動画撮影を通じて工程分析・動作分析・稼働分析等、分析方法の学習と、実際にその分析結果を用いた効率化・改善案を取りまとめ、最終日にクライアントの社長に対してプレゼンテーションをする実習となります。

 

分析手法や効率化・改善案自体は少し初歩的・原始的な内容となっており、最近は様々なテクノロジーを活用して方法研究・作業測定を行い、結果として自動化設備の導入等が一般的ではあるものの、当社コンサルタントとしてIEに関する知識・経験は必須と考えているため、必須実習として継続しています。また、これら活動を通じて自社新卒・中途入社社員の強固なネットワークが構築されるという副次的効果も生まれています。

 

大原:私の大学時代の専攻がIEだったこと、所属していた研究室の教授が企業との共同プロジェクト実施に力を入れていたことより、大学時代に工場生産ライン効率化・改善プロジェクトを実施したことがあります。地道な方法研究・作業測定を通じて見えてくる事実に基づいた効率化・改善案の提案は私にとって非常に面白く、刺激的な経験で、この活動を通じて自分が新卒でコンサルティングファームへの就職を目指したこともあり、この実習を通じて様々な得るものがあることは強く実感します。

 

 

大谷氏: それ以外に、3日間の商業施設における売上向上実習もあります。入店者・購入者、購入されている商品等の現場観察を通じて、商品やサービス向上の変更・改善等の提案をする実習でして、この実習を通じてマーケティングコンサルティングの基本的な活動を理解することを目的としています。

 

最終的には1年後にJMACアカデミー卒業となりますが、各コンサルタントはJMACアカデミーの活動を通じて約150ものプログラムを受講し、様々な実践的な知識を獲得できています。また、最終課題として1年の総括を各コンサルタントが卒業プレゼンする際には、社長含めた経営陣が参加し、忌憚ない意見やアドバイスをするというイベント的な場にもなっています。

 

また、当社内の研究活動である「研究会」も育成プログラムのひとつとなっています。研究会はその名の通り、何かのテーマを深く研究することを目的に、研究会を立ち上げ、参加者を募って継続的に研究活動する内容となっています。会社としてテーマを指示して研究会を立ち上げるケースと、興味があるテーマに対して自発的に立ち上げるケースがあり、自発的なテーマは若手でも立ち上げているケースも多くあり、結果的に中途入社の皆さんの殆どがこの活動に参加しています。

 

 

大原:プログラム自体以外で育成に関して特徴的な点についてご教示いただけますでしょうか。

 

大谷氏:

当社は採用時にその時の専門性を気にするというよりはポテンシャルを重視して採用活動をしていますので、例えば製造業の生産技術をされていた方が入社後に戦略系を専門でやりたい、BPR/IT導入を専門でやりたいという希望があれば入社後すぐに専門性を変えることや、入社後しばらくある専門性をベースにコンサルティング業務を行った後にスキルチェンジすることも可能というのは大きな特徴です。当然専門性にこだわることも、こだわらずにキャリア開発を入社後にしていただくのも可能で、これを実現できるのは豊富な育成プログラムや成長に向けた柔軟なアサイン方針があるが故と考えています。

 

また、育成と少し異なりますが、通常のコンサルファームにおいては昇進していくと受注の役割がほとんどとなるケースが多いと思いますが、当社の場合、受注は当然にタスクとして求められますが、受注後のデリバリーも引き続き実施するケースが非常に多く、一生コンサルタントとして働くことが出来ます。ですので、コンサルタント業務が好きな方は当社に長く在籍しています。

 

繰り返しになりますが、当社は伝統的に育成を重視しており、豊富な育成プログラムの実施によりコンサルティングファーム未経験者を一流のコンサルタントとして育てあげています。コンサルティングファーム業界未経験の方はコンサルタントにキャリアチェンジすることに対して不安を感じることもあると思いますが、当社であればコンサルタントとしての知識・経験・スキルを着実に身に着けることが可能な環境を用意しておりますので、成長したい強い気持ちがある方は是非当社に応募いただければと考えています。

 

会社概要

会社名
株式会社日本能率協会コンサルティング
会社概要
「よい成果はよい技術が生み出し、よい技術は経営コンサルティングの真剣勝負の現場から生れる」。
私たちは常にこの考え方を大切にし、コンサルティングという方法で新しい”ものづくり”時代を支えます。
それは物質的な”モノ”だけでなく、付加価値を持った成果物を生み出し、ソフトやサービスの充実によって企業自体を変革させていく力のこと。その推進力を支えるのがJMACの使命です。
会社設立日
1980年4月1日
資本金
2億5000万円
代表者名
小澤 勇夫
所在地
東京都港区芝公園3-1-22 日本能率協会ビル7階
従業員数
社員:370人 委託契約コンサルタント:130人 国内・海外子会社 社員:130人

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    求人番号:124684

    株式会社日本能率協会コンサルティング

    年収
    年収非公開
    勤務地
    仕事内容:
    アジア地域のメーカー系企業(クライアント)への戦略的事業企画、生産生産企画

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