企業インタビュー

コンサルティング業界未経験・ロジカルシンキング底辺からの挑戦

株式会社Regrit Partners 片岡 辰尋氏 インタビュー

 

 

片岡辰尋(かたおかたつひろ)

千葉大学工学部を卒業後、2019年4月ソニー生命保険株式会社に営業職として入社。主に個人顧客を対象に生命保険を中心とした金融商品のコンサルティング営業を経験し、2022年4月にRegrit Partnersに参画。部門横断的なDX施策に伴うコスト削減効果の試算・可視化や人事領域におけるシェアードサービスセンター構築/BPO導入支援など幅広く推進。現在は社内の人材育成領域において、コンサルティング業界未経験で中途入社されるメンバー向けの研修プログラムの企画検討から運営までを専任者としてリード。

 

前職での仕事内容について教えてください。

 

前職は生命保険会社で、いわゆる保険の営業マンとして働いていました。主な仕事内容は、個人のお客様を対象とした金融商品のコンサルティング営業です。お客様に対する初回のアプローチから契約、その後の保全活動まで一貫して担当しており、生命保険商品に限らず自動車保険や火災保険といった損害保険商品の提案も行っていました。

 

 

転職するにあたって、企業選びはどのように行いましたか?

 

まず前提として、コンサルティング業界に絞って転職活動を行っていました。コンサルティング業界を選んだ理由は、大きく2つあります。

 

1つ目は、お客様の課題起点で幅広くソリューションを提供したいと考えたからです。前職では、お客様からいろいろなご相談をいただくにも関わらず、提供できるソリューションが生命保険を中心とした金融商品に限られてしまうといったもどかしさがありました。コンサルティング業界であれば、お客様の課題に対して幅広く提案できるのではと考えました。

 

2つ目は、法人相手に仕事をしてみたい気持ちがあったからです。前職では基本的に個人のお客様へ提案を行うケースが多い中で、一度だけ法人の保険を取り扱ったことがありました。法人相手の場合は財務状況であったり、従業員の状況を踏まえて組み立てたりするなど、企業の事情に合わせなければなりません。考慮すべき点が多く複雑なプロセスだった一方で、やりがいと楽しさを感じたため、法人相手に仕事をしたいと考えるようになりました。

 

Regrit Partnersを転職先に選んだ理由を教えてください。

 

コンサルティング業界への転職を考えるに至った2つの課題感を満たしてくれる企業であることは大前提として、個人に向き合ってくれるメンバーが多く在籍しているように感じたことがRegrit Partnersを選んだ一番の理由です。Regrit Partnersの最終選考は、代表取締役社長の山木智史(以下、山木)との面接でした。面接での受け答えにおいて、当時の私は解像度が低い回答ばかりだったと記憶しています。しかし、山木は私のキャリアビジョンに耳を傾け、熱心に向き合ってくれました。

 

面接を通じて厳しいフィードバックもありましたが、個々に向き合ってくれる会社の姿勢に対して魅力を感じました。未経験からのチャレンジであってもRegrit Partnersという環境であれば成長できる、この会社にいる人と働きたいと感じたことを覚えています。

 

コンサルティング業界未経験で入社することに不安はなかったのでしょうか?

 

不安はあまり感じておらず、新しい環境で新しい仕事に取り組むことに対して、好奇心や期待の方が大きかったです。むしろ、前職に留まることに危機感・不安を感じていました。前職の業務も非常にやりがいは大きかったのですが、今後のキャリアを中長期的に考えた際、「今チャレンジしないと将来的にやりたいことが見つかっても、保険営業の世界に留まる選択肢しか取れなくなってしまう」と漠然と考えておりました。

 

「ロジカルシンキングは底辺」からのスタート

Regrit Partnersに入社してからの主な仕事内容を教えてください。

 

私の場合は、入社してから2つのプロジェクトを担当しました。

 

1つ目は、入社して2週間後にアサインされた生命保険会社様のプロジェクトです。DX推進の中の1つの取り組みであるペーパーレス化における全社的な効果の試算、及び効率化余地の分析や施策提案を行いました。

 

2つ目は、グループ会社を多数保有している大手産業機械メーカー様における、人事領域のプロジェクトです。グループ会社の人事に関するオペレーション業務を1ヶ所に集約して、業務の効率化や最適な人材配置を行えるように、SSC(シェアードサービスセンター)を構築するといったものです。

 

入社前と入社後でコンサルティングの仕事に対する印象の変化はありましたか?

 

入社前の私の想像以上にロジカルな考え方を求められることがギャップでした。資料作成を例にとると「なぜこのオブジェクトをここに配置したのか」「なぜこの文字を赤字にして下線を引いたのか」というように一挙手一投足にWhyが求められます。

 

私は理系の学部を卒業しており、前職でも比較的ロジカルだと言われていたため、論理的に考えることに対してネガティブな印象は持っていませんでした。しかし、入社直後の1on1トレーニングでは、講師に「ロジカルシンキングは底辺」だと言われました。衝撃を受けたとともに「自分の実力はこの程度だったんだ」と感じたことを覚えています。

 

また、意外と泥臭い仕事が多いことも入社前と入社後のギャップでした。コンサルタントと言えばクライアントの経営層に対してプレゼンテーションの場で提言し変革を促すような華やかな仕事、と捉えていました。実際にそのような場面はあるものの、あくまでも泥臭く入念に準備した結果でしかなく、準備の時間の方が圧倒的に多いというのも入社後に感じた印象です。

 

コンサルタントの業務以外に担当されていた仕事はありますか?

 

2022年4月に入社した当時から、コンサルティング業界未経験者の方に向けた、オンボーディング研修の企画・運営に携わっていました。そのため、コンサルタントとしてアサインされた2つのプロジェクトに加えて、中途採用された方向けの研修領域にも並行して取り組んでいました。

 

オンボーディング研修がスタートしたのは2022年8月からですので、立ち上げ時期から携わっています。2023年5月からはオンボーディング研修領域の+1活動のリーダーを任され、2023年10月からプロジェクトから離れて専任で担当するようになりました。

 

ネガティブな理由で離れていくメンバーを0にしたい

 

Regrit Partnersのオンボーディング研修について教えてください。

 

オンボーディング研修は、管理職を除く中途でコンサルタントとして入社された方々を対象に実施している6か月間の研修プログラムです。研修内容は通常の業務と別に時間を確保して行う「Off-JT」と、日常の仕事を通じて学ぶ「OJT」にわかれています。

 

Off-JTでは、マインドセット研修及びスキルセット研修を通じて、コンサルタントに求められる考え方やお作法、ベーススキルを身に付けていただきます。全体的にインタラクティブでアウトプット重視のプログラムとなっているのが特徴です。

 

オンボーディング研修に携わっている立場として、研修への想いがあれば教えてください。

 

ネガティブな理由でRegrit Partnersから離れていくメンバーを、可能であれば0にしたい想いがあります。他の会社からコンサルティング業界未経験でRegrit Partnersへ転職された方々は、恐らくリスクを併せ持ちながら選んだはずです。だからこそ、ネガティブな理由で離れていくメンバーを、1人でも少なくしたいという想いで担当しています。

 

そもそも人材の流動性が高いコンサルティング業界、且つベンチャー企業なので致し方ないことではありますが、目的・目標を持ってRegrit Partnersに入社されたにも関わらずネガティブな理由で早期に退職されてしまう方が少なからずいらっしゃいます。例えばコンサルティング業務が自分に合わなかった、スピード感あるベンチャーが合わなかったなどです。

 

コンサルティング業界未経験で入社したのであれば、これまでに何かしら積み上げてきたキャリアを壊して、Regrit Partnersで挑戦されたはずです。そのような方々が少しでも先につながるスキルを得て、巣立っていけるような環境にしたいというこの想いを研修プログラムの提供を通じて成し遂げたいと考えております。

 

価値観の言語化とキャリアを広げるきっかけになった「+1制度」

 

他社と比較した際に、働くうえで強みとなる制度があれば教えてください。

 

一番大きいのは、+1制度です。+1制度とは、コンサルタントとしての業務以外でRegrit Partnersの会社創りや事業運営に携わるといった、社内の副業制度に近い仕組みです。

 

私自身、+1制度が自分の価値観をきちんと言語化できるきっかけになりました。新たに興味を持ち、今後自分がリソースを割きたいと思える領域が見つけられたのは、+1制度があったからです。

 

また、+1制度を通じて興味がある分野に取り組んで自分の適性を見極めたり、経験を積んだりするといった使い方もあります。そのため、自分自身のキャリアを広げる意味でも、良い制度だと感じています。

 

私は、自分の根底にある本当の価値観は様々な経験をしないと言語化できないと考えています。これまでの経験から仕事の得手不得手や好き嫌いはあると思いますが、食わず嫌いをせずに一度新しい仕事にチャレンジすることで、新しい価値観に気づくことが出来るのではないでしょうか。そのきっかけとして+1制度を活用でき、結果としてキャリア形成にも繋がると考えております。

 

 

ご自身が想定されているRegrit Partnersでのキャリアパスを教えてください。

 

キャリアパスとしては、人材育成領域をさらに深めつつも将来的にはクライアントへの価値提供に繋げていきたいと考えております。

 

私は他の人に少しでも意識や行動の変容を促せた時に、やりがいを感じる価値観をもっているとコンサルティング業務及び+1活動を通じて気づきました。プロジェクトにアサインされている時も、クライアントに対して意識や行動変容を促せた際に、一番やりがいを感じておりました。自分の価値観に対して、課題感が大きく手触り感を得られる領域は何かと考えた時に、人材育成領域ではないかと感じています。まずは想いを実現するためにも社内の人材育成領域にコミットし、将来的には得られたノウハウをクライアントに展開することで価値提供に繋げたいと考えております。

 

入社した当時は「ロジカルシンキングは底辺」と言われたところからのスタートでしたが、オンボーディング研修の企画・運営ではリーダーを任せていただけました。更に専任者に立候補し、実際にそのポジションを用意してもらったので、結果で貢献するためにも人材育成領域については深めていきたいです。

 

その他コンサル未経験の方に多い、Regrit Partnersでのキャリアパスにはどのような例がありますか?

 

コンサルタントとして上を目指していき、昇格される方が多いです。また、コンサルタントとして活動しながら社内の重要な部分を統括している方や、私のように社内の別部門に異動して活躍される方もいます。

 

一方で、他のコンサルティングファームへ転職したり、自分で起業されたりする方もいます。ただ、それぞれのキャリアパスに対して、会社の立場として頭ごなしに否定はしません。どちらかと言えば、目指しているキャリアに対して背中を押してあげる文化が根付いているように感じています。

 

未経験でコンサルティング業界に挑戦したい気持ちがあり、Regrit Partnersへの入社を検討している方へのメッセージがあればお願いします。

 

少しでも何かを変えたいと考えているようであれば、ぜひRegrit Partnersでチャレンジしていただきたいです。変えたいと考えている対象は、自分でもそれ以外であっても構いません。

 

もちろん、コンサルティング業界に未経験で挑戦される場合は新たなチャレンジをするにあたって、いくつかハードルを越えていく必要があります。「何かを変えたい」という想いは常に自ら灯し続ける必要がありますが、越えなければならないハードルや、越えていく方法に関しては研修を通じてできる限りお伝えしますのでご安心ください。

 

Regrit Partnersであれば、コンサルティング業界未経験の方に対してサポートする体制や制度が整っていますので、チャレンジされたい方からのご連絡をお待ちしています。

 

 

転職支援サービスへの登録、利用はすべて無料

キャリア相談もお気軽にご相談ください。

無料転職支援を申し込む
業界に精通したプロが、あなたの転職をご支援します。お気軽にご相談ください。無料転職支援を申し込む 業界に精通したプロが、あなたの転職をご支援します。無料転職支援を申し込む